陰陽論について
内野 FOCUS First
2021.11.21
こんにちは、小名木です!
今回は「陰陽論」についてです。
東洋医学理論の基本中の基本といえるものが「陰陽論」です。特別に難しい理論ではなく、私たちが日常的に経験する様々な現象の根底に流れている大原則です。
身体や自然界のすべてのものを「陰」と「陽」という互いに対立した性質をもつ2つの要素に分けることができるというのが「陰陽」の概念です。
「陽」は熱や活動の性質、「陰」は寒さや静けさの性質をもつものを指します。例えば、天は陽、地は陰、太陽は陽、月は陰、外向きは陽、内向きは陰、運動や元気が陽、休息や眠気は陰などです。あらゆる変動する状態の本質には2つの方向や状態が存在します。静止も含め、一つの現象のものの中に「二つの力」の存在を見出すことができるという考え方です。つまり、陰陽論はこの世のものを二つに分けて陰陽二つのの引き出しに入れるためのものではなく「この世の現象を理解したり分析したりするための2つの視点ということになります。
陰陽論で重要なことは「1つのように見えるものの中に、2つの方向性や『二つの力』の因果関係を見出すための視点とした考え方で、2つを分けることを目的としていません。自然界、自然界の一部である人体は、常に陰陽二つの視点のバランスを保ちながら成立しているのです。