経絡について
内野 FOCUS First
2022.02.18
こんにちは、小名木です!
今回は経絡についてです。
経絡とは古代の解剖所見、臨床所見、鍼灸治療を受けた患者の感覚などの蓄積によって、帰納的に構築されたと考えられます。また、特定の能力を持つ人には実際に経絡を線状に視覚的に確認することができるともいわれています。
経絡には、気、血、水分が運行する主要経絡としての役割があります。この視点からみると、現代の理解からは、経路とは血管系やリンパ系を含む概念であると思います。また、経絡自体が持つ機能として身体各部を連結するという側面があります。各経絡に関連する機能で経絡に沿った反応や、経絡上の刺激が適切に加えられた際に得られる反応が関係し、特定の場所とは離れた場所から経絡のつながりによって機能的な影響を与えることができます。これは、現代の考えからは神経系を含む考え方に近いものと思います。経絡の主幹をなすものを経脈といい、おおむね身体の縦方向に走行します。経脈から出る分枝みたいなものを絡脈といい、おおむね縦方向に走行します。経脈から出る分枝みたいなものを絡脈といい、経脈を横に繋ぎ連絡する働きがあります。
しかし、経絡は、気、血、水分といった正気の通り道であるとともに、外邪の侵入の経路ともなります。また、ある臓腑の病変が経絡を通じて経絡上つながりのある部分に症候を起こし、また、経絡のつながりがある他の臓腑に影響を及ぼします。