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陰陽続編

内野 FOCUS First

2021.12.08

こんにちは、小名木です!

前回に続いて陰陽についてですが、さらに詳しく簡単にお伝えしたいと思います。

例えば、光によって明暗が生じても、影の中に暗さの程度の差があり、明るい中にも明るさに差があるように、陰の中にもまた陰陽が、陽の中にもまた陰陽が存在します。それらを「陰中の陰・陰中の陽、陽中の陰・陽中の陽」と表現します。つまり、陰陽は無限に分割され、視点を変えると様相が変わるということを意味しています。視点を変えれば、同じものが陰にも陽にもなる相対的な性質ということになります。

「ここに一万円があります。これは大金ですか?わずかなお金ですか?」

一万円も、どの額と比べるかで価値が変わるのはもちろん、それを使う目的によっては、大金にも、はした金にもなります。こうした相対的な視点は、陰陽の判定だけに限らず、東洋医学的な概念の根底にある大切な部分です。

例えば、熱の症状を診るときに、熱が過剰な場合だけでなく、熱を鎮める陰分が消耗して相対的に熱が強まっている状態も考慮しながら、熱の過剰なら熱を冷まし、陰分の不足なら陰分を補うことで熱を冷まします。同様に、乾燥症状でも、水の不足が原因なのか、熱の過剰が水を消耗させているのか、相対的な陰陽の状態を把握して、水を補うべきか熱を取り去るべきかの選択をしていきます。

このように、同じように見える症状でも、東洋医学では常に2つの要素の相対的な視点によって分析します。

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